肛門周りがはれている!そんな時こそ冷静に。はれ方でわかる痔の種類

肛門周りがはれている!そんな時こそ冷静に。はれ方でわかる痔の種類

おしりがはれている!その場合は、いぼ痔(痔核)、もしくは痔ろうの前段階となる肛門周囲膿瘍(こうもんしゅういのうよう)の可能性があります。


いぼ痔(痔核)の場合は、はれ方によってさらに種類が分かれます。

1.おしりから何か出ているようなはれ方(内痔核)

肛門から何か出ているようなはれを感じた場合は、肛門内側のいぼ痔(内痔核)が大きくなり、肛門の外に出て(脱出して)いる可能性があります。その場合、痛みはあまり感じませんが、出血があります。


手で触れても痛くないときは、応急処置として脱出したいぼ(痔核)を肛門の中に押し戻しましょう。痔の市販薬は、有効成分がはれやその他の痔に伴う症状を抑える効果があるので、使ってみるのも良いでしょう。内側のいぼ痔(内痔核)は痛みを感じないため放置しがちですが、嵌頓(かんとん)痔核など、状態が悪化するケースもありますので注意してください。


2.おしりから何か出ている上に、外側も大きく膨らむはれ方(嵌頓痔核)

おしりから何か出ている上に、外側も大きくはれている場合は、嵌頓(かんとん)痔核の可能性があります。嵌頓痔核は、内側のいぼ痔(内痔核)が進行することで、脱出したいぼ(痔核)が戻らなくなり、血栓ができたもの。大きくはれあがり、激しい痛みを伴います。


応急処置としては、まず脱出したいぼ(痔核)を可能な範囲で中に戻し、入浴やカイロを使って肛門を温めてください。ただし、戻らない場合は、無理に押し込まないよう注意しましょう。また、ステロイド成分を含んだ市販薬の痔の薬も患部のはれや痛みを抑えるのに有効です。嵌頓痔核の場合は、ただちに手術になるわけではありませんが、緊急処置が必要なので、急いで専門の病院を受診してください。


【脱出物の適切な戻し方】


排便後にいぼ(痔核)が脱出した場合は、肛門をきれいにした後で、便器に座ったまま指でゆっくりと肛門の中に押し戻します。そして押さえながら立ち上がると、スムーズに戻すことができます。


戻りにくい場合は、トイレの温水洗浄便座機能やお風呂の温水シャワーを使って肛門を温めると、戻りやすくなります。ただし温水は長時間使用しないように気をつけましょう。それでも戻らない場合は、無理に押し込もうとせず、病院を受診してください。

また、脱出を伴う内痔核と似た別の病気として、直腸が脱出する直腸脱などがあります。症状がひどい場合は自分で判断せずに、専門医を受診することをお勧めします。

3.ぷっくりとふくれあがるようなはれ方(血栓性外痔核)

肛門の出口に接するような形で、突然「ぷっくり」とはれた場合は、血栓性外痔核の可能性があります。これは、スポーツや無理ないきみ、ストレス、便秘などで、肛門に無理な負担がかかることが原因で起こります。痛みの程度は激痛から違和感程度までさまざまです。


血栓性外痔核の応急処置としては、嵌頓(かんとん)痔核同様、入浴やカイロを使って肛門を温めることが効果的。ステロイド成分を含んだ市販薬も有効です。すぐに手術を受ける必要のないケースがほとんどですが、痛みが強い場合や症状が長引く場合は専門医を受診することをお勧めします。

4.押さえると柔らかく、発熱やズキズキとした痛みをともなうはれ方(肛門周囲膿瘍)

肛門の周囲でズキズキとした痛みがあり、おしりが熱を持っているようなはれ方をしている場合は、肛門周囲膿瘍が考えられます。肛門の周りの組織が炎症を起こして膿が溜まり、その膿がおしりから出るといった症状も見られます。これがさらに悪化すると、肛門の内外がトンネルでつながり、絶えず膿が出てくる痔ろうになります。肛門周囲膿瘍になった時点で、市販薬では治すことができませんので、なるべく早く専門医を受診してください。

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