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「排便コントロールについて」
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ドクターに聞く「排便コントロールについて」

毎朝1回、朝食前の排便が理想的

これまでの基準では、1週間に3回以上、1日3回までを排便回数のストライクゾーンとしていますが、生理学的に見れば、朝に1回、朝食前の排便が望ましいと思います。動物は、朝日と共に腸がぐるっと動いて、便を出し、体を軽くして餌を取りに行きます。これは人間も同じです。朝1回の排便で腸を空にする、そうすると翌朝までは出ないというのがベストですね。便通が良い男性など、毎食後に排便する人がいますが、これは胃結腸反射です。悪くはありませんが、排便コントロールという意味では、できるだけ1日1回に持って行くことが望ましいですね。基本的には生活指導をはじめ、便秘の場合は便の硬さや腸の蠕動(ぜんどう)運動をコントロールする薬などで改善を図りますが、排便回数の多い人も少ない人も、毎朝1回、自然に排便できるようになれば、驚くほど良い便が出るようになりますよ。

岡崎外科消化器肛門クリニック 院長 岡崎啓介 先生

岡崎啓介 先生
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排便は「出した感じがする」ことが大事

排便回数は、1日に2〜3回あっても大丈夫です。ただ、排便の際には「出した感じがする」ことが大事です。便が出ないからといって刺激性の下剤を飲んで下痢便を出すような排便管理は望ましいものではありません。下痢便だと出したつもりでも実際は腸内に残っていて残便感が生じるのです。よくバナナ状の便と言われますが、形があり、出してすっきりする便を出すことが大事です。最近は新しいタイプの下剤も開発されていますので、かかりつけ医の先生に相談してみるといいでしょう。

所沢肛門病院 院長 栗原浩幸 先生

栗原浩幸先生
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便秘だからと食事を控えるのは逆効果

一般的に言われていることですが、水分摂取は大切です。あと勘違いされているのは、便が出ないから食事を減らすという行為です。これは明らかに逆効果です。排便には、きちんと食べて便のかさを増し、直腸に溜まることで圧力のセンサーに引っかかり、便を出すメカニズムがあります。食べ物を減らせば水分も滅り、同時に圧力のセンサーに引っかかるほど便が溜まらなくなります。必要以上に食べる必要はありませんが、1日3食しっかり食べた方が良いですね。また薬としては、緩下剤は良いですが刺激性下剤はこの排便メカニズムを損ねるため、使わない方がよいでしょう。「3日出てないから出さなきゃ」と無理に下剤で出すのではなく、お腹の張りや吐き気などが無ければ、待つことも大切です。3日出なくても、4日目に出ればOK。それぐらいの余裕を持ってください。

松田病院 院長 松田聡 先生

松田聡先生
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まだ便が出そうでも、一旦切り上げて便器から離れる

便通に関しては、排便を3日に1回から1日3回までの範囲になるよう心掛けてください。便通が3日に1回では便秘と思われがちですが、医学的には許容範囲です。ただし、便が硬くなることはあります。また、便器に座る時間を短くすることも大切です。排便したい気がすると、便が出ないのに座り続ける人がいますが、これは良くありません。排便時に肛門周辺は、便が出るように動きますが、腸も中にある便を送るように動きます。便が出終わった直後もまだ腸が動いていますので、まだ便が出るように感じられます。「お腹の不穏感」というものですね。気にしていると便器から離れられなくなります。とりあえず一旦切り上げて、便器から離れることが大切です。グルグルと音がしていても、一旦離れます。排便感が強くなってくれば、また、便器に座れば良いのです。

大阪中央病院 外科 特別顧問 藤徹 先生

齋藤徹先生
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この記事の監修医師
岡崎 啓介先生
栗原 浩幸先生
松田 聡先生
齋藤 徹先生

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