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ドクターに聞く
「おしりに優しい食材や調理法」
再発防止や予防策

ドクターに聞く「おしりに優しい食材や調理法」

繊維質の摂取は大豆がお勧め。水分摂取は常温の水を少しずつ

繊維質をとった方がよい便秘の方と、繊維質をとっても関係ない便秘の方がいます。大腸の通過時間自体は問題ないのに便秘になる方は、繊維質が非常によく効くのですが、通過時間が長くて腸自体が弱っている人には効きません。そこを見極める必要があります。繊維質が効く方であれば、大豆がお勧めです。納豆や豆乳なども効果的ですね。生野菜からはそんなに繊維はとれません。便が硬くてコロコロの方には、マグネシウム製剤で便に水分を含ませる処置を施します。また、そうした方は水分のとり方にも注意が必要です。冷たい水を一気に飲むと大半が尿や汗で流れ出てしまいますので、常温の水を少しずつ、1日に500mL以上余分にとるように心がけてください。

岡崎外科消化器肛門クリニック 院長 岡崎啓介 先生

岡崎啓介 先生
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食物繊維で便の量を増やし、腸の働きを活発に

一般的に言われていますが、水分の摂取は大事です。便の80〜90%は水分ですから、水分が少ないとすぐに便が硬くなり、出づらくなります。あと必要なのは食物繊維。食物繊維はほとんど消化されずにそのまま出るので、便の量を増やし、腸の働きを活発にしてくれます。特にダイエットなどで食事量の減った方には有効です。また、善玉菌の食料になりますので、腸内環境にも良いと思います。また、便の滑りを良くするためには、油分も大切です。動物性脂肪は、悪玉菌を増やすため便秘になる傾向が高まります。油分は、できれば青魚やオリーブオイルなどで摂取するのが望ましいですね。

札幌いしやま病院 理事長 石山元太郎 先生

石山元太郎先生
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バランスの良い食事が大事。年齢による体の変化も考慮した判断を

食物繊維は、便のかさを増やすので便通にはとても良い食材です。ただ、偏ってしまってはダメ。バランスのとれた食事をとることが重要です。腸に良いからと言って、食べ過ぎ、飲み過ぎはいけません。また、高齢の方で便の量や回数が減ったことを便秘だと気にされる方がおられますが、これは心配する必要はありません。若い頃の感覚のままの方が多いのですが、歳をとると食べる量が少なくなるので、当然便も少なくなります。排便の間隔が空くこともあるでしょう。大腸の検査で異常はなく、バランスのとれた食事をとっていても、便秘だと心配されている高齢の方には、「便秘ではなく、今はそういう体になっているのですよ」とお伝えします。患者さんには、こうした指導も大事なことです。

鮫島病院 院長 鮫島隆志 先生

鮫島隆志先生
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意外と知られていない、ニンニク、柿は要注意

繊維摂取は大切ですが、偏ってはいけません。食物繊維には水溶性繊維と不溶性繊維とありますが、便秘に良いからと菜っ葉系ばかり食べていると、逆に便が出づらくなることもあります。また、生野菜だけでは本当に必要な繊維はとれませんので加熱調理した野菜を食べることをお勧めします。また、治療後に良くない食材としては、わさびや唐辛子などの刺激物が挙げられますが、意外と知られていないのはニンニク。これも刺激物なので、餃子などは注意してください。あと、果物では柿も良くありません。柿に入っているタンニンは、下痢止めの成分ですので、便秘になりやすいのです。反対に、牛乳やヨーグルトも人によっては良くありません。便が硬い人には有効ですが、食べて下痢を起こすような人は、極力控えてください。

松田病院 院長 松田聡 先生

松田聡先生
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ダメだからやめるのではなく、バランスが大切

便秘や下痢が続かないようにするためには、食物繊維をとったり、バランスよく食べたりすることが基本になります。他に注意するとすれば、飲酒です。痔核(いぼ痔)はアルコールで悪くなると言われていますが、飲酒すると便が軟らかくなり、出やすくなるので飲む人もいます。私はそれも良いと思っています。牛乳もそうです。飲んだら下痢する人もいますが、飲むと便が出やすい人なら飲んでも良いと思います。アルコールや牛乳をやめるのではなく、そのバランスが大切です。規則正しい排便習慣の指標は排便回数と便の硬さであらわされます。推奨されている便の硬さには緩い方から硬い方まで幅があります。緩い方は歯磨きペースト、硬い方はバナナぐらいと覚えておいてください。便の回数以外に便の状態をチェックして排便コントロールすることも大切です。

大阪中央病院 外科 特別顧問 藤徹 先生

齋藤徹先生
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この記事の監修医師
岡崎 啓介先生
石山 元太郎先生
鮫島 隆志先生
松田 聡先生
齋藤 徹先生

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