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「市販の便秘薬の、正しい知識と使い方」

ドクターに聞く「市販の便秘薬の、正しい知識と使い方」

刺激性下剤の常用は危険。使用する場合はレスキューとして。

市販の便秘薬を使用する場合、刺激性の成分が入っているものが多いのですが、長期に継続して服用すると耐性が生じ、腸の動きを鈍くします。薬の量を増やさないと効かなくなり、悪循環に陥るケースが少なくありません。また大腸メラノーシス(大腸黒皮症)という大腸が黒くなる症状も出てきて次第に腸が動かなくなります。さらに刺激性下剤は、腸の緊張から起こる便秘などに用いると、腸内圧が上がり腹痛、嘔気を生じることもあるので注意が必要です。したがって、基本的に便秘は、食事や排便を含む生活習慣を改善するようにしてください。ただし、排便回数が減る「大腸通過遅延型」の場合は、生活習慣の改善だけでは難しいため、当院でも当初から薬を使うこともあります。

よどがわ内科クリニック 副院長 兼 肛門科顧問 上月雅友 先生

上月雅友 先生
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理想的な便を理解することが、便秘改善の第一歩。

当然のことながら、薬は正しい使い方をしなければ意味がありません。便を出せば良いと思い、下剤を使って下痢になっている人もおられますが、それは間違った使用方法です。ダイエットと称して下剤を飲む方も良くないですね。当然、おしりにも悪影響があります。下剤を長く常用され、水のような便を出している方は、少しでも残便感があれば便秘だと誤解されています。歯磨き粉のような柔らかさで、便意を感じてトイレに行った時にスルっと出るのが理想的な便です。当院でも便の指標となる「ブリストル便形状スケール」を使って患者さんに説明していますので、理想的な便を理解するための参考にしてみてください。

ブリストル便形状スケール

日本橋レディースクリニック 院長 野澤真木子 先生

野澤真木子先生
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「下剤は出ないから量を増やす」、「ダイエットのお茶」には要注意!

市販の下剤は手軽に使用できますが、刺激性下剤は毎日飲まない方が良いですね。「出ないから量を増やす」のは要注意です。用法用量は守ってください。
また薬だけでなく、ダイエットのお茶にも刺激性の成分が入っているものがあるので注意が必要です。飲みすぎると腸が黒っぽくなり、動きも悪くなります。おしりにも良くありません。お茶だから手軽だと思って飲み過ぎると危険なので、注意しましょう。
また処方薬でも、刺激性の下剤を複数または決められた量以上に飲んでいる患者さんもおられます。当院の経験では、5種類の刺激性下剤を飲んでいたのを1種類に減らしたら、2週間後に便秘が治った方もおられました。まずは、薬への依存を断ち切らなければなりません。

川堀病院 竹田春華 先生

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この記事の監修医師
上月 雅友先生
野澤 真木子先生
竹田 春華先生

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