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ドクターに聞く
「長引く便秘で痔が起こる?教えて!受診のタイミングや対処法。」

ドクターに聞く「長引く便秘で痔が起こる?教えて!受診のタイミングや対処法。」

おしりを押さえるようにして拭くようになれば痔のサイン。

便秘が原因で痔を発症するリスクは個人差もありますが、例えば排便回数や排便量の増減があった場合、排便が困難になってきた場合、3週間以上にわたって便秘症状が持続する場合などは、一度、医師の診察を受けた方が良いでしょう。また、肛門に違和感があった場合や、おしりを押さえるようにして拭くようになった場合は、早めの受診をお勧めします。これは内痔核(肛門内側のいぼ痔)が外に飛び出しはじめている状態で、さらに進むと明らかに脱肛し、手で押さないと戻らないようになります。そうなると、手術の確率が高くなってしまいます。初期の症状で来院された場合、食事や排便を含む生活習慣の指導で改善する方もいらっしゃいます。手術に至る前に治すためにも、早めに受診してください。また、便秘の有無に関係なく、もし便に血液が付着していた場合は、がんなどの疑いもありますので、直ちに大腸肛門科を受診してください。それ以外でも、裂肛(きれ痔)を患っている場合の便秘は、排便時に痛みを伴う場合があります。痛みがひどい方は、薬などで便を軟らかくし、痛みを和らげる対処を行う場合もありますので、医師に相談してください。

よどがわ内科クリニック 副院長 兼 肛門科顧問 上月雅友 先生

上月雅友 先生
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おしりの出っ張り、痛み、出血が受診のタイミング。検便の結果にも注意して!

痔の患者さんが便秘である確率は、実感値として高いと思います。痔の原因として便秘は大きな要因になります。ただし、便秘の期間が長いから痔になるかというと、そうとは限りません。便を出そうといきんだ時に、突然腫れることもあるので、便秘の期間と痔の発症との関係は一概には言えません。
受診をした方が良いのは、出っ張りや痛みを感じた時です。また、出血がある場合、検診で便潜血反応陽性の場合は必ず受診してください。逆に「痔があるから検便に引っかかったのだ」と自己判断して精密検査を受けない人もいますが、これは良くありません。必ず医療機関を受診する様にしてください。
痔を患った時の便秘の対処法は、基本的には一般の便秘と同じですが、便をうまく出せず、おしりで詰まって腫れてしまったといった場合は、浣腸や摘便の処置を行います。便を出さないと痛みがとれませんので、このようなケースは肛門科への受診をお勧めします。

日本橋レディースクリニック 院長 野澤真木子 先生

野澤真木子先生
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おしりからの出血は必ず受診を。50歳を超えたら大腸内視鏡検査を。

便秘から痔を発症する確率は、明確にはわかっていません。便秘の期間と痔の関係も一概には言えませんが、長く便秘を患っている方が多い印象はありますね。受診については、排便時の出血、脱出、痛みなどの症状が出た時に、肛門科へ行くようにしてください。特に出血があった場合は、大腸の病気のことも考えなければなりませんので必ず受診いただきたいですね。最近では便潜血検査をしっかり受けている患者さんもおられますが、50歳を超えたら、大腸内視鏡検査をやっておいた方が良いとも言われています。何も症状が無くても、一度検査を受けてみるのも良いでしょう。
痔の患者さんでも、便秘への対処は一般的な便秘の治療と同じです。ただし、痛みがある場合は、軟便にしたうえで、痛み止めも併用します。特に裂肛(きれ痔)の方では、便が固くて痛いから出したくない、時間がかかる、我慢する、詰まって出せない、という悪循環に陥る方がいらっしゃいます。こうした患者さんには、軟便剤や下剤、痛み止めなどを使って、まず排便への恐怖心をなくすようにすることが大切です。

マリーゴールドクリニック 院長 山口トキコ 先生

山口トキコ先生
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痔は突然やってくる。症状が出ればすぐに受診を!

痔は、これまで症状が無くても突然発症することがあり、その1回で緊急手術になるケースもありますので、便秘の期間だけでは判断が難しいところです。期間ではなく、症状が出たタイミングで受診していただければ良いと思います。おしりに違和感や痛み、出血などがあれば受診してください。外来でも、直腸の下の方までは診察することができるので、直腸がんを見逃さないためにも、症状があった場合は早めに受診してください。
痔になった時に簡単にできる対処法としては、お風呂にゆっくり入って温まることをおすすめします。ズキズキ痛むので、お風呂に入ってはいけないと思われがちですが、シャワーのみで済ませるよりも、湯船につかって温めてください。また、トイレでいきみすぎるのは禁物。トイレに行きたくなれば、我慢せずに行って出す。そしてすっきりしなくても、早めに切り上げるようにしてください。スマホや新聞を片手にトイレに入ってはいけません。
痔でお悩みの方、特に女性にとって、肛門科の敷居が高いのはよくわかります。最近は、女性の医師も増えています。私たちも、痔でお悩みの患者さんの背中を押すことができればと思っていますので、とにかく気になったら一度、肛門科に来てみてください。

川堀病院 竹田春華 先生

竹田春華先生
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この記事の監修医師
上月 雅友先生
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竹田 春華先生

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