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ドクターに聞く
「便秘の対処法。病院へ行った方が良いのはどんな時?」

ドクターに聞く「便秘の対処法。病院へ行った方が良いのはどんな時?」

排便回数が減っても痛みや張りがなければ大丈夫。いきんでも便が出ない場合は医師に相談を。

便秘で来院される方は、当院では高齢の方が多いのですが、肛門という性質上、過剰に気にされる方も結構おられます。「出そうと思っても出ない」とおっしゃるのですが、お話を伺うと普通に出ています。3日に1回、あるいは1週間に1回という排便ペースでも、体が上手く回っていれば大丈夫です。
逆に2~3日に1回便が出たとしても、おなかが張る、便が出しにくいといった症状があれば、便秘の可能性もあるので注意してください。例えば、便秘の方の中には、いきみ方が悪くて便が出ないという方がいらっしゃいます。こういった方は、排便造影検査で直腸の動きを確認する必要があります。直腸は、普段は便が漏れないように恥骨直腸筋という筋肉によって倒されている状態ですが、排便時にはこの恥骨直腸筋が緩み、直腸がまっすぐに立って便が出る仕組みになっています。いきんでも便が出ない場合は、この恥骨直腸筋が固まったまま緩まず、直腸が倒れたままになっている「まがり腸」のケースがあります。まがり腸の方は、下剤をいくら飲んでも根本的には改善に至りません。風船をおしりに入れ、専門のスタッフがいきみ方を指導する、フィードバック療法などを施す必要がありますので、いきんでも便が出ないと悩んでいる方は、一度医師に相談してみてください。

よどがわ内科クリニック 副院長 兼 肛門科顧問 上月雅友 先生

上月雅友 先生
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便秘と下痢を繰り返す、便が細くなる、膨満感が治まらないなど、便通異常や腹部症状があれば専門医受診を。

当院は肛門科のため、肛門の症状で来院される方がほとんどで、便秘が原因になっていることが多いです。便秘自体を理由に来院される方は、お腹が張る症状、腹部膨満感の方が多いです。どれぐらい便秘が続けば受診した方が良いかなど、期間については一概には言えません。1週間くらい便通がなくても平気という方もおられますので、人それぞれだと思います。便秘の原因も様々で大腸に病気があり便秘になっている場合もあります。
急に便秘と下痢を繰り返したり、便が細くなったり、膨満感が治まらない、便秘が改善しないなどの場合は、一度、大腸内視鏡検査を受けた方が良いですね。ただし、妊娠中の大腸内視鏡検査は出来ません。

日本橋レディースクリニック 院長 野澤真木子 先生

野澤真木子先生
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便が出ないと考えすぎるのは禁物。ただし便の色は毎回チェックを。

便秘になると肌荒れも起こりますし、おしりにも悪く、良いことは何もないです。「便秘うつ」といって、朝起きてから、「今日は出るかな」、「これを食べたら出るかな」など、便のことを一日中考えてしまう人もたくさんいます。「あれもこれもやっているのに、なぜ便が出ないんですか!」と訴えてくる患者さんもおられますが、便秘で考え込みすぎるのはよくありません。出ないからといって食事の量を減らしたりすると、便のかさが減って逆効果です。2~3日に1回でも、良い形の便が出ていれば大丈夫。「今日出なくても明日出るわ」と思うぐらいで良いのです。もし心配であれば、来院してください。ただし、便の色はいつも見ておいてください。健康な人の便は黄土色ですが、胃腸に異常があると、出血で黒くなったり、赤い血が混じったりすることがあります。出血に関しては、排便のたびに出るのか、止まることもあるのか、勢いよく出るのかなど、具体的に問診します。便に混じっている血の色は、出血の場所が腸の上の方であれば黒くなり、おしりに近ければ赤くなります。大腸がんの可能性もあれば、痔の可能性もあります。出血が続くようであれば迷わず受診してください。

川堀病院 竹田春華 先生

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この記事の監修医師
上月 雅友先生
野澤 真木子先生
竹田 春華先生

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