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ドクターに聞く
「女性の皆さまに知っておいていただきたいこと」
もしかして痔?

ドクターに聞く「女性の皆さまに知っておいていただきたいこと」

女性に多い「肛門皮垂」や「肛門ポリープ」

女性の方で特に気にされるのが多いのは、裂肛(きれ痔)に伴ってできる肛門の皮膚のたるみ「肛門皮垂」です。「肛門皮垂」はその人にとってそれが邪魔でなければ、放っておいてもかまいません。ただし、皮垂が大きくなって便がふき取りにくいなど、何か困ったことがある場合は、保険適用になるのでご相談ください。また、女性はきれ痔が多いため、それに伴いおしりの中に肛門ポリープができることがあります。外に出てくるケースもあるのですが、「きれ痔に伴う肛門ポリープができている」と言われると、ポリープという言葉に反応し、がんを心配される方がおられますが、肛門ポリープは大腸ポリープと違い、皮膚の成分ですのでがんにはなりません。

岡崎外科消化器肛門クリニック 院長 岡崎啓介 先生

岡崎啓介 先生
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女性特有の便秘「直腸ポケット」

便秘は痔の大きな要因になりますが、便秘にもいろんな種類がありますので、それを診断してから治療に入ることが重要です。女性特有の便秘としては、「直腸ポケット」が挙げられます。これは直腸内の便が、直腸壁の前側の腟側にできたポケット状のくぼみに入り込み、肛門から出せなくなった状態です。「便秘」といっても本当にいろいろなタイプがありますので、その原因をしっかり診断してもらった上で、適切な治療を受ける必要があります。

札幌いしやま病院 理事長 石山元太郎 先生

石山元太郎 先生
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女性ならではの視点での診察が可能な「女性外来」

当院も女性スタッフだけの「女性外来」を行っており、評価をいただいています。女性の場合は、肛門からの出血が、実は腟からのものだったり、血尿だと思っていたら肛門からだったりするケースもありますので、女性ならではの視点で診察することは非常に有効だと思います。指診の際、女性の医師は男性の医師に比べて指が細くて優しいので、痛みが少ないことも人気の理由かも知れません。また、女性の場合は出産も控えていますから、治療の際には未婚・既婚も重要になります。妊娠しておなかが大きくなるとそれだけでおしりに負担はかかりますし、出産の時に痔核(いぼ痔)を抱えていると赤ちゃんと一緒に脱肛してしまいます。そういう方は、次の妊娠を計画する前に治した方がいい、というお話もしています。

鮫島病院 院長 鮫島隆志 先生

鮫島隆志先生
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生理中でも迷わず病院へ

女性の場合、出産後に痔になることが多いのですが、「恥ずかしくて病院に行けない」と言っているうちに、だんだん大きくなってきて来院される方も多いですね。数年から10年単位で、痔核(いぼ痔)や裂肛(きれ痔)を持たれている場合が多いと思います。特に高齢者の女性で「恥ずかしい」という方が多く、当院でも「女性外来」を設け、診察は女性医師が担当していますが、一度診察されると、その後は安心して気にされなくなる方も多いですよ。
生理の時の診察も、気にしていただかなくても大丈夫です。問診の際にも、心配ない旨をお伝えしています。また、女性の患者さんで、月経に伴って便秘になったり、下痢になったりして、その時だけおしりが悪化する方も結構いらっしゃいます。そういう方には、その時だけ薬を使えば良いという指導をし、薬を処方しています。

松田病院 院長 松田聡 先生

松田聡先生
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脱出する痔核(いぼ痔)は出産前に必ず治療を

妊娠時にできるいぼ痔は、大体が外痔核(肛門の外側にできるいぼ痔)であり、妊娠後期になると膨らんできます。出産後に放っておいても皮垂という皮のたるみが残ることはありますが、大抵は自然に治ります。一方、肛門の中から出てくる痔核は、内痔核(肛門の内側にできるいぼ痔)が多いので、治療した方が良いのです。私は妊娠する可能性のある年齢の女性に「中から出てくる痔があったら、妊娠前に治療しておきなさい。外側の痔は放置してもいいですよ。妊娠すれば外痔核はできますから。」と、説明しています。妊娠する前から脱出する内痔核は放っておくと、外痔核がうっ血している妊娠の後期に血栓性外痔核といういぼ痔を引き起こし、大変な痛みになりかねませんので、内痔核の脱出があれば、妊娠前に治療しておくことを推奨しています。

大阪中央病院 外科 特別顧問 藤徹 先生

齋藤徹先生
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この記事の監修医師
岡崎 啓介先生
石山 元太郎先生
鮫島 隆志先生
松田 聡先生
齋藤 徹先生

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