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いつもうんちが出にくい人は、要注意!

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「便が出ない!」慢性便秘なら治療を要することも1, 2)

「慢性便秘」は、「排便回数の有意な減少かつ・または排便困難を呈する場合」と簡潔に定義されています。週に 3 回以上便が出ない人は、腹部膨満感や腹痛・硬便による排便困難に悩むことが多く、そのなかでも排便時、 4 回に 1 回以上の頻度で排便困難感や残便感を感じる人は、生活に支障が出るため、何らかの治療を要することが多いとされています。

【参考】
1) 中島 淳: 日本内科学会雑誌, 105: 429, 2016.
2) Lacy, B.E. et al: Gastroenterology, 150: 1393, 2016.

排便回数の減少なのか、排便自体が困難なのか?1)

慢性便秘症は、症状に基づき「排便回数減少型」と「排便困難型」に分類されます。「排便回数減少型」の便秘は、排便回数や排便量が少なくなった結果、結腸に便が過剰にたまってしまうことで起こる便秘。腹部膨満感(おなかの張り)や腹痛などの症状が出ます。「排便困難型」の便秘は、排便時に直腸内の便を、十分に、そして快適に排出できないことが原因で起こります。排便が困難になるのはもちろん、不完全な排便によって残便感が生じます。

「便秘症」の診断基準

体に負担をかけない慢性便秘の対処法1-4)

1) 生活習慣の改善

生活習慣の改善は、慢性便秘の改善にも有効だとの報告があります。生活習慣の改善による便秘対策としては、①食物繊維の豊富な食事を心がける、➁ヨーグルトなどの発酵食品やサプリメントを摂取する、➂水分を多めに摂取する、④適度な運動を行う、➄腹部(腹壁)のマッサージをするなどが挙げられます。

生活習慣とは少し異なりますが、排便時の姿勢も重要です。和式トイレでは、排便時の姿勢を意識しなくても、排便に適した姿勢になりますが、洋式トイレでは、ロダンの「考える人」のような前かがみの姿勢が、排便に最も適切とされています。

2) 薬物による治療

慢性便秘症の薬による治療は、便の形状を正常化して排便を促進することが目標ですので、習慣性のない緩下剤をベースに使用しましょう。刺激性下剤の使用は頓用として必要最小限にとどめ、連用や乱用による習慣性の誘発を避ける工夫をすることが大切です。

【参考】
1)日本消化器病学会関連研究会 慢性便秘の診断・治療研究会: 慢性便秘症診療ガイドライン 2017: 2017.
2)中川 義仁 他: 月刊薬事, 59: 2215, 2017.
3)冨田 寿彦 他: 月刊薬事, 59: 2219, 2017.
4)Bharucha, A.E. et al: Gastroenterology, 144: 218, 2013.

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